【ダイレクトマーケティング】 ピアラ/販促システムにAI搭載/期間短縮、施策の幅も広がる

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ダイレクトマーケティング支援のピアラ(本社東京都、飛鳥貴雄CEO、(電)03―6820―0730)はこのほど、販促システム「RESULT MASTER(リザルトマスター)」に人工知能(AI)を搭載した。これにより、顧客分析から販促施策実行までの期間が2分の1に短縮できるようになった。実施できる販促施策の幅も広がったといい、利用することにより、顧客のLTV(顧客が長期的に生み出す利益)をさらに高めることができるという。
 「リザルトマスター」はオンライン・オフラインの広告効果測定から、顧客の購買行動分析までを行えるシステムだ。どの広告が顧客にどういった影響を与えたか、その後顧客がどのような行動をとったかを分析することにより、広告効果を総合的に判断できるという。
 同社はこれまで、クライアントから提供を受けた(1)顧客の性別(2)顧客の年齢(3)顧客の購入履歴(4)クライアントの商品の特性─などを手作業でシステムに入力していたため時間がかかっていたという。集計・分析作業にAIを活用し、自動化することにより、データに基づいた販促施策を実行するまでの期間が2分の1に短縮できるようになった。
 販促施策の最適化にもAIを活用する。これまではピアラの担当者がクライアントの持つ顧客データを基に、販促施策のパターンを考案していた。
 今後は、顧客の属性はもちろん、どこから流入してきたか、どのコンテンツを閲覧しているか、などの行動データに応じて、販促の手法・タイミング・内容の組み合わせをAIが決定する。販促施策の幅が広がるだけでなく、顧客の行動に応じて随時、販促施策を練り直すことが可能になる。
 「AIですぐに最適な施策ができるようになるわけではないので、データが貯まるまでは当社の担当者が支援する」(広報)と話す。
 同社は「リザルトマスター」を用いた販促支援サービスを、固定費と成果報酬を組み合わせた「セミアフィリエイト方式」で提供している。システムの利用料や、ダイレクトメール(DM)・ランディングページ(LP)などの制作料は徴収する。ただ、それ以外の費用は、同社の販促施策によって向上した顧客のLTVに応じて、成果報酬としてもらうという。
 新規顧客獲得については成果報酬型のサービスも多いが、CRM(顧客関係強化策)まで成果報酬型で支援するというのは珍しいという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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