【ダイレクトマーケティング支援】 トッパン・フォームズ ソリューションブランド「ｕｇｏｃｕｓ」始動／ダイレクトマーケの課題を科学的に解決

トッパン・フォームズは１５年４月、ダイレクトマーケティングに関する悩みをトータルに解決するソリューションブランド「ｕｇｏｃｕｓ（ウゴカス）」を立ち上げた。「見込顧客の獲得」や「優良見込顧客の選別」、「顧客の稼働促進」などの課題別にサービスをパッケージ化。クライアントの課題を科学的に解決する同社のサービスを、利用しやすい形態で提供している。

　「ウゴカス」では現在、四つのソリューションを提供している。オーダーメードでＤＭ総合支援を行う「ウゴカス　サイクル」に加え、課題別に三つのサービスパッケージを用意している。「ウゴカス　ターゲット」は見込顧客の開拓に、「ウゴカス　ファインダー」は見込顧客の分類に、「ウゴカス　サーベイ」は顧客の稼働率向上に、それぞれ役立つという。


〈「ウゴカス　サイクル」〉　科学的にＤＭ施策を支援

　「ウゴカス　サイクル」は、データ分析による課題発見から、販促戦略の立案、クリエーティブの企画・制作、効果検証までをサポートする。同社の独自機関「ＬＡＢＯＬＩＳ（ラボリス）」の機能を活用することにより、顧客やクリエーティブを科学的に分析し、コンサルティングを行う点に特徴がある。


〈「ウゴカス　ターゲット」〉　見込顧客にＤＭ送付

　新規開拓のダイレクトメール（ＤＭ）を送りたいが、送り先がないといったニーズに応えるのが「ウゴカス　ターゲット」。同社が提携するクレジットカード会社や、通販会社、出版会社、ポイントサービス会社などの会員に対して、自社のＤＭを送ることができる。提携先の保有リストの中から、クライアントに見合った送り先を選定し、ＤＭ発送を支援するサービスだ。


〈「ウゴカス　ファインダー」〉　見込顧客への施策最適化

　「ウゴカス　ファインダー」では、住所情報を活用して顧客を複数のライフスタイルに分類できる。あらかじめ優良顧客が多く分布するライフスタイルのタイプを把握しておくことにより、資料請求やサンプル購入などによって集まった見込顧客リストの中から、将来優良顧客につながりやすいリストを抽出できる。見込顧客をランク分けすることにより、販促物を出し分けるなど、販促コストの最適化が可能になるという。
　「『ウゴカス　ファインダー』を活用したところ、自社で事前に想定していた優良顧客像と、分析によって明らかになった優良顧客像に大きなずれがあることが分かったというクライアントもいる。そのクライアントはターゲットを修正したことにより、ＤＭの反響が大きくなった」（企画本部　企画開発部・篠崎直人氏）と話す。


〈「ウゴカス　サーベイ」〉　顧客の声から心理分析

　「ウゴカス　サーベイ」は、顧客へのアンケートを基に、販促コンセプトの立案を支援する。販促コンサルタントの岡本達彦氏監修の元、顧客の行動心理を理解するためのアンケートを作成。クライアントが持つ「クロスセルを促進したい」「休眠顧客を掘り起こしたい」などの課題に応じて、５問程度の質問項目を設計し、アンケートの発送・回収・集計・分析まで行う。回答内容を基に、からＤＭの改善案などをコンサルティングすることも可能だ。
　それぞれのパッケージサービスの料金は、数十万～１００万円に設定している。クライアントは自社の課題に応じて、好きなサービスを手軽に導入することができるという。
　現在のラインアップに加えて、新たなソリューションも展開していく。下期（１５年１０月～１６年３月）をめどに、顧客の嗜好性に応じてＤＭのデザインを最適化できる「ウゴカス　エンジン（仮）」も提供していく予定だ。