Zホールディングス(HD)は9月17日、今年3月にZHDとLINEが経営統合を完了したことに伴う、統合シナジーの進捗(しんちょく)状況を発表した。LINEとヤフーの相互アクセスの促進をはじめ、特にコマース領域で新たな施策を続々とリリースしている。
コマース領域では、「ヤフーショッピング」の店舗が、LINEで顧客とコミュニケーションを図る取り組みが活性化している。
7月8日から、「ヤフーショッピング」の全店舗を対象に、「LINE公式アカウント」開設の申し込み受け付けを開始した。約20日で取扱高の約50%を占める店舗が申し込んできたという。
年内をめどに、「購入までの商品ページにおける問い合わせ誘導」「購入時の友だち登録誘導」などの機能を追加する計画だという。
7月28日には、アスクルや出前館と協働し、出前館のサイト上でオーダーした日用品や食料品を最短15分で届ける即配サービス「PayPay(ペイペイ)ダイレクト」の実証実験を開始した。
他にも「LINEギフト」「ヤフーショッピング」「PayPayモール」の3サービスでは、出店者や出店希望者への営業連携を開始している。
決済においては8月17日から、全国340万以上のPayPay加盟店のうち、ユーザースキャン方式加盟店において、「LINE Pay」での支払いを可能にした。今後、決済の連携もさらに進む見込みだ。
Zホールディングス/経営統合の成果を発表/コマース領域で新施策続々(2021年9月23日号)
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