〈大手百貨店25社〉 EC売上合計(13年度)は310億円/贈答需要に依存 EC化率は0.5%

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日本百貨店協会は15年2月、大手百貨店のEC事業への取り組みについて調査した「2014年版 百貨店eビジネス白書」を発表した。大手百貨店25社の13年度(13年4月―14年3月)の合計売上高は、前年度比13・2%増の310億4700万円だった。同協会によると「百貨店全体のEC化率は0・5%程度」(総務・企画統括部)とみている。ECサイトの全体売上高において、中元・歳暮などの贈答品が約7割を占めている。百貨店ECは贈答需要に依存しており、日常的な需要を開拓しきれていないことが分かった。

出遅れるEC化

 日本百貨店協会は14年1月に、同協会のeビジネス委員会に属する大手百貨店25社を対象に、「各社のeビジネスに関するアンケート調査」を実施し、全社から回答を得たという。
 アンケートの結果をまとめた「2014年版 百貨店eビジネス白書」を今年2月に発行し、会員企業などに提供している。
 同白書によると大手百貨店25社の13年度のEC売上高合計は310億4700万円だった。前年度比で13・2%増加したものの、「百貨店全体の売上高合計は6兆円を超えている。25社以外の百貨店のEC売上高を加えてもEC化率は0・5%程度だろう」(総務・企画統括部)と話す。
 経済産業省が発表した13年のBtoC流通市場全体のEC化率は3・67%だったことから、百貨店のECへの取り組みは出遅れているといえそうだ。
 一方、13年度のスマートフォン経由のEC売上高は前年度比103・3%増の19億2100万円と、ほぼ倍増していることが分かった。

(続きは本紙3月19日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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