消費者庁は5月15日、景品表示法に違反したとして、沖縄県産品をネットで販売する農事組合法人石垣島海のもの山のもの生産組合(本部沖縄県、曽我潮丸理事)に措置命令を出した。同組合はECサイトで販売する一部商品の原料を、石垣島産かのように表示していたが、実際には大部分が外国産だった。
景表法違反が指摘されたのは沖縄の香辛料「ヒバーチ」の表示。同組合は運営するECサイト「石垣島海のもの山のもの」で、「ヒバーチ20g」の説明として「甘い香りの島胡椒」など原材料が石垣島産であるかのように表示していた。
しかし消費者庁は、商品の原材料の大部分が外国産であったため、同表示を優良誤認と判断。一般消費者に対し事実を周知し、再発防止策を講じることなどを命じた。
組合は1月、すでにECサイトと商品パッケージの表記を変更している。曽我理事は「表示に対する認識が甘かった。今後は勉強会への参加や情報収集を積極的に行い、認識を改めたい」と話している。
消費者庁/農事組合に措置命令/原材料の産地表記で
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