電解水素水生成器の職域販売を手掛ける日本トリムは今年、電解水素水を利用した農業事業を本格化させる。14年12月には、既存顧客に向け農産品の先行販売を開始した。今年4月には、電解水素水で育てた野菜シリーズ「還元野菜」の一般発売にも乗り出す計画だ。職域販売の対象商品に加えることも視野に入れているという。
同社が電解水素水生成器で生成した電解水を農業に応用する事業に着手したのは06年ごろ。同社では、電解水素水で野菜や果物を育てることにより「抗酸化成分などの含有量の増加や、収穫量の向上が期待できる」(経営企画部)と言う。
14年12月からは、既存顧客向けに先行販売を開始。過去に同社の商品を購入したことがあるユーザーに向け、チラシやネットで訴求し、注文を受け付けた。販売したのは、電解水素水を利用して育てた果物「還元フルーツ」だ。メロンやスイカを販売した。
販売したメロンの糖度は14~16度。「還元フルーツのメロンの糖度は夕張メロンでいうと、全体出荷数の0・2%にあたる『特秀級』に相当する」(同)と言う。100個の数量限定で販売した。
同じく先行販売を行ったスイカも糖度が高く、「10・5~12度と、スイカの平均糖度である10度よりも高め」(同)だという。価格はスイカとメロンの二つセットで7800円。50セットの数量限定販売を行い、14年中に完売した。
今年2月ごろには、既存顧客向けに「還元野菜」シリーズの販売も開始する予定だという。ホウレンソウなど冬物の野菜セットを約3000円で販売する予定だ。
(続きは本紙1月15日号で)
日本トリム/農業事業を本格化/今春、「還元野菜」を一般発売へ
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