せんべいやおかきなどの通販を行う新潟味のれん本舗(本社新潟県、渡邊幸雄社長)は、新潟県内限定のテレビCMの放送やECサイトで売れ筋商品の商品動画を配信して売り上げを伸ばしている。17年3月期の売上高が約15年ぶりに増収に転換。顧客数が東京に次いで2番目に多い新潟県内の顧客を獲得することで、ギフト需要を喚起している。
新潟味のれん本舗は今年で創業30年を迎える。これまで本社に併設する店舗と通販に販路を絞って展開。約10万人の既存顧客へのダイレクトメール(DM)を中心に、売り上げの8割を占めるリピーターによる購入で支えられている。
03年3月期の年商約29億円をピークに減収基調が続いていたが、16年春に社長に就任した渡邊幸雄氏がEC強化に加え、動画を駆使した販売戦略をテコ入れし、成果を出し始めている。
就任後、初年度となった17年3月期の売上高は前期比6.7%増の17億5400万円で増収に転換。EC売り上げが2桁増で伸長しており、全体の構成比の約13%を占めるまでに成長している。
(続きは、「日本流通産業新聞」1月11日号で)
新潟味のれん本舗/動画、TVCM活用で認知向上/17年3月期は増収に転換
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。