上場水宅配企業の17年3月期、同4月期の中間期業績が出そろった(=表参照)。6社中5社が増収増益となった。前年同期に営業赤字だったプレミアムウォーターホールディングス、ナック、トーエル、TOKAIの4社は、全社とも黒字転換し、利益面の改善が進んだ。各社「コスト意識」を高め、コスト削減など運営体制の見直しに努めている。
【各社でコスト意識高まる】
各社の16年度の取り組みを見ていくと、「クリティア」ブランドなどで水宅配事業を手掛けるプレミアムウォーターホールディングス(旧社名=ウォーターダイレクト)では「出荷方法の見直しや、一部地域での新たな配送網の開拓、西桂工場の本格稼働による材料費削減など、コストの低減に取り組んだ」(IR)としている。
「クリクラ」ブランドで水宅配を展開するナックも「販売管理費の見直しにより営業利益改善につなげた」(IR)と言う。
「うるのん」ブランドなどで水宅配事業を手掛けるTOKAIホールディングスは、「顧客獲得費用、広告宣伝費の抑制を図った。その上で、獲得効率の良いエリアに営業力を集中的に投下。あわせて、効率重視の視点で販売人員体制を見直した」(IR)としている。
(続きは「日本流通産業新聞」1月26日号で)
水宅配業界/中間期決算で4社が黒字転換
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