日本エコシステム/新電力事業に参入/自然エネルギーを10万軒に販売へ

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「じぶん電力」の電力供給モデル

「じぶん電力」の電力供給モデル

 太陽光発電業界をけん引してきた日本エコシステム(本社東京都、白髭博司社長)が新電力事業に乗り出す。電力契約を結んだ顧客の住宅に太陽光発電システムを無償で設置し、太陽光で作った電気を小売りするのが特徴だ。電源の一部に太陽光発電システムを組み込むことで、自然エネルギーに興味を持つ消費者の取り込みを図る。電力小売業の全面自由化に伴い、「消費者が電源を選ぶ時代」が到来したことを受け、国内初のビジネスに挑む。

太陽光発電を無償設置

 サービス名は「じぶん電力」。電力小売業の全面自由化が予定されている4月1日に事業を開始する。
 顧客の住宅に太陽光発電システムを無償で設置し、晴天の日中は太陽光で作った電気を販売する。曇天や夜間など太陽光発電の電力が不足する時間帯は、提携先の電力会社であるエネットから電力の供給を受ける。
 太陽光で作った電気を家庭で使い切れなかった場合は、固定価格買取制度を利用して余剰電力を他の電力会社に売る。
 顧客との電力販売契約は20年間の縛りを設けた。日本エコシステムは電力の販売収益によりシステムの設置費用を回収する。設置後20年が経過した太陽光発電システムは、顧客に無償で譲渡するという。
 電気料金は地域や契約アンペアによって異なるが、「既存の電力会社に支払う電気代と比べて数%安くなる価格」(石原敦夫取締役)に設定している。
 365日、24時間のモニタリングを行い、発電設備に不具合などが発生した場合には日本エコシステムが即座に対応。NTTスマイルエナジーが提供している遠隔監視システム「エコめがね」のカスタマイズ製品を使って稼働状況を監視する。

(続きは日本流通産業新聞3月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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