アサンテ/農協との提携を強化 指定業者として訪販展開

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投資家向け説明会で説明する宗正誠社長

投資家向け説明会で説明する宗正誠社長

シロアリ防除施工や床下換気システムなどを販売しているアサンテが好調だ。今期(16年3月期)は営業担当者の増員により受注が拡大、15年4―8月の売上高は前年同期間比4・5%増の61億8600万円で推移している。各地域の農業共同組合(農協)の指定業者として訪問販売を行うことで業績を伸ばしており、下期以降は農協との提携数を増やすことで、さらなる売り上げ拡大を目指す。

 アサンテは東北の一部や関東、中部、関西の一部など21都府県で展開している。取扱商材はシロアリ防除施工と耐震補強工事、床下換気工事など。新規客開拓の主な手段はドアツードア訪販だ。
 各地の農協と提携し、指定事業者として組合員や一般消費者に訪問販売を展開している。8月末時点で約200カ所と提携しているという。
 地域の消費者とつながりが強い農協の指定業者になることで、企業の信頼度が高まり訪問販売を行いやすくなる。代金回収もJAが行うため、回収業務の手間がかからない上、未回収のリスクも回避できる。
 宗正誠社長は9月5日に開催した投資家向け説明会で、「当社独自の、かつ最大の強みは農協との提携」と話し、自社のビジネスモデルに自信を示した。
 既存の営業エリアにおけるJAのうち、提携できているのは全体の約6割にとどまっているという。残り約4割の農協と提携が実現すれば、販路はさらに拡大し、売り上げが伸びる可能性は高い。
 「現在の営業エリアの中にも(農協と)未提携の地域があるため、その地域の深掘りを続けていく」(宗正社長)としている。

続きは「日本流通産業新聞」9月17日・24日合併号で)

各地の農協と業務提携を結びながら西日本への進出を図る

各地の農協と業務提携を結びながら西日本への進出を図る

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