【EC関連リサーチ】トレンドマイクロ「2016年第3四半期セキュリティラウンドアップ」/7―9月で26万件の情報が漏えい

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 不正アクセス被害と、顧客情報の流出が続いている。トレンドマイクロ(本社東京都、エバ・チェン社長)がまとめた、ネットセキュリティー関連の報告書「2016年第3四半期セキュリティラウンドアップ」によると、第3四半期(7―9月期)の間に11件の不正アクセス被害が企業などにより公表され、計26万件の情報が流出したという。EC事業者は、クレジットカード情報を狙った不正アクセスの格好の標的になる。同報告書からは、情報漏えい被害者の55%が、外部から指摘されるまで被害に気付いていなかったことも分かった。


■55%が情報流出に気づかず

 同報告書では、トレンドマイクロのセキュリティー基盤「トレンドマイクロ スマートプロテクションネットワーク(SPN)」の統計データと、報道された不正アクセス被害情報を基に、7―9月に発生したサイバー攻撃について調査・集計している。
 7―9月に発生した情報漏えい被害11件のうち、クレジットカードなど決済情報の流出は7件。26万件の流出した個人情報のうち、64%には決済情報が含まれていた。
 同社は報告書のなかで、サイト運営者が情報流出に気づかないケースの割合が高いことに懸念を示している。11件の被害のうち、運営者が自主点検で被害に気付いたケースはわずか1件。一方、顧客やカード会社からの指摘で被害に気付いたケースが6件あった。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月15日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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