【簡単! ネットショップSEO講座】〈連載8〉 URLの構造に気を付けよう!

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木村和央氏

木村和央氏

URLは検索エンジンにとってホームページを判断する重要な要素のひとつです。ただネットショップにおいては管理のしやすさが優先され、検索エンジンを意識した構造になっていないケースが多いようです。
 URL構造の変更は、ハードルが高い取り組みといえますが、システム変更やネットショップの新規立ち上げの際はぜひ、実施してみてください。
■説明的なURL
 商品の内容や、カテゴリ構成に関連した単語を含むURLは、ユーザーがコンテンツを理解する助けにもなります。意味のない数値が並んだ長いURLは不親切です。さらに、固有のURLを設けることで同一コンテンツに対して多数のURLが不必要に生成されるリスクを軽減でき、検索エンジンにも評価されやすくなります。
 ポイントとしては、単語と単語をつなぐ場合は区切り記号を使用すると、より効果的です。アンダースコア( )01ではなくハイフンでつなげましょう。機種依存文字や大文字もユーザーを混乱させる可能性があるので使用は控えましょう(図1参照)。
■静的なURL
 静的URLが動的URL(図2参照)よりも必ずしも有利とは言いがたいですが、URLに過度にセッションIDなどの複数のパラメータを付与することは検索エンジンも推奨していません。
 ポイントとしては狙っているキーワードで検索し、1ページ目に表示されるページのURLを見てみましょう。動的URLでも1ページ目に表示されていれば問題ありません。URLは115文字以内に抑えましょう。
■固有のURL
 同一コンテンツが複数のURLによってアクセスできる場合、そのコンテンツに対する評価がURLごとに分かれてしまう可能性があります。ホームページ内でリンクをするときは、常に固有のURLを使用しましょう。複数のURLからアクセスできる場合、正規URLへ301リダイレクトを設定し、恒久的な正規化を行いましょう。ポイントとしては、ホームページ内のリンクで、wwwのあるバージョンとないバージョンを混在させないでください。優先するバージョンへの恒久的な正規化をお勧めします。
   ◇  ◇
 今回の「URL構造に気を付けよう!」は、ネットショップにとっては実装のハードルが高いものばかりですが、「検索エンジンにもユーザーにも分かりやすい説明的なURLにしよう」という考え方が重要です。


〈筆者プロフィール〉
ディーエムソリューションズ株式会社
 木村 和央(きむら・わおう)氏
 数多くのサイトのSEOコンサルティングを手掛け成功させてきたエヴァンジェリスト。1年間でネットショップの売り上げを20倍以上にしたことなどもあり、豊富な実績を持つ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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