【EC関連リサーチ】〈ネットショッピングに関する利用実態調査〉/スマホからのEC利用率が伸長

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 調査会社のMMD研究所が発表した「2014年ネットショッピングに関する利用実態調査」の結果は、「スマートフォン(スマホ)によるEC」の台頭を、改めて裏付ける内容だった。ECで利用した端末(デバイス)について、パソコン(PC)と回答したユーザーの割合は依然として最も多かったが、スマホと回答したユーザーの利用率の方が2年前からの伸び率は大きかった。モールの利用動向では、楽天とアマゾンを利用しているユーザーの割合が、ともに7割を超えた。

スマホ利用率が拡大

 MMD研究所はネット調査を活用し、11月11~12日にスマホを所有する20~59歳の565人に対してネットショッピングの利用実態を調査した。
 「ネットショッピングに利用したことのあるデバイス」を尋ねる質問には、PCと回答した人が83・9%いた。スマホが54・2%、タブレットが17・5%と続いた。「利用したことがない」と回答した人は全体の3・4%だった。
 12年の同調査ではPC利用者が95・1%おり、11・2ポイント減少した。一方、スマホは12年調査と比べ8・3ポイント増加。タブレットも6・3ポイント増えた。依然としてPCの利用率が最も高いものの、スマホとタブレットの利用率が拡大傾向にあることが分かった。


利用頻度は月1回程度

 「ネットショッピングする頻度」という質問項目では、デバイスごとの利用頻度を調査した。「月に1回程度利用している」という回答がいずれのデバイスにおいても最も多かった。「ほぼ毎日利用している」と回答した人は、PC利用者では全体の12・7%にとどまったのに対して、タブレットでは22・2%、スマホでは19・9%となり、いずれもPCよりも多かった。


楽天とアマゾンが拮抗

 「6カ月以内に利用したネットショッピングサイト」という質問では、「楽天」が全体の73・8%と最も多く、アマゾンが71・2%と続いた。「ヤフー!ショッピング」は25・5%、「ZOZOTOWN」は7・9%、「LINEモール」は2・6%だった。
 「ネットショッピングで最も利用している支払方法」は、「クレジットカード決済」が最多で76・7%だった。「代金引換」は6・4%、「コンビニ決済」は6・0%、「銀行振り込み・郵便振替」は4・6%、「インターネットバンキング」は2・0%、「電子マネー」は1・8%だった。


〈調査概要〉
 調査実施機関:MMD研究所
 調査期間:14年11月11~12日
 有効回答者数:565人
 調査方法:インターネット調査
 調査対象:20歳~59歳のスマホを所有する男女

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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