北米編の2回目は「Amazon(アマゾン)」についてお伝えします。世界におけるアクティブカスタマーアカウント数は数億、取扱商品数は数億種類、約200の国と地域に商品を届ける世界最大級のECサイトです。
■24時間の支援体制
Amazonといえば、概要を詳しく説明するまでもないかもしれません。日本でも知名度は広く浸透しており、現地法人のアマゾンジャパン合同会社を通じ、サービス全般が提供されています。日本でも中小企業をはじめ、多くの企業が進出・販売を行っています。
Amazonの強みは、事業規模やワークスタイルにかかわらず、簡単な商品登録で国内外へと商品を販売できることです。Amazonの提供する「フルフィルメント by Amazon(FBA)」には、受注から納品、その後のアフターフォローまでをAmazonが代行するシステムが整備されています。
出品者は商品をフルフィルメントセンター(配送センター)に納品するだけで、受注後の発送、商品到着後のアフターフォローといった作業を365日24時間体制でAmazonが全て肩代わりしてくれるというわけです。
日本の販売事業者が扱う商品は、鍋、包丁、湯飲み、急須などのキッチンアイテム、調味料を中心とする食料品、ファッションアイテム(ニット帽、ストッキング、足袋、扇子、アクセサリー類など)、化粧品やヘアケア・ボディーケア製品、プラモデルやフィギュアなどの玩具、自転車のサドルやキャンプ用品などのアウトドア用品、文具やパソコン用のマウスなど、多岐にわたっています。
高品質な日本商品は購入者からも好評を博しており、中小企業をはじめとする日本企業のビジネスチャンスに成り得る可能性を十分に秘めています。
■複数国に同時展開
(続きは、「日本ネット経済新聞」3月17日号で)
〈筆者プロフィール〉
大久保 裕史(おおくぼ ひろし)
2012年に株式会社ワサビを設立。多機能EC管理システム「WORLD SWITCH(ワールドスイッチ)」の提供を通して、海外販売の促進を行う。ワールドワイドなネットワークを持ち、世界各地のECモールを網羅した独自の海外販路を提供する。
【海外ECモール 諸国漫遊】連載8 〈北米編(2)〉Amazon越境ECは「FBA」をフル活用 (2022年3月17日号)
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