【EC関連リサーチ】JANコードでの価格調査に注意喚起/調査商品の18%で最安値分からず

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 自動価格調査・価格更新サービス「プライスサーチ」を提供するバリュース(本社東京都、管野敦夫社長)が、EC企業の価格調査方法に注意喚起を行っている。多くのEC事業者はECモール上でJANコードによる検索を行い、出店者の出品価格を調査しているという。ただ、バリュースの調査によると、JANコードで検索すると調査商品数の18%が正しい最安値を調べることができなかった。一部のモール出店者は、商品登録の際に商品名や品番、型番は入力するが、JANコードは入力していないようだ。価格調査の際は、JANコード検索ではなく、品番や型番で検索した方が正確なデータ収集ができるという。


■93%が「価格」を意識
 消費者庁の「平成27年度消費者意識基本調査」によると、全体の92・9%が「価格」を「常に意識する」「よく意識する」と回答した。価格比較がしやすいECではその傾向がさらに強く、EC事業者も「値決め」に細心の注意を払っている。
 型番商品を取り扱うEC事業者の多くは、競合店の価格調査を実施し、自社のECサイトの価格調整を行っている。
 価格調査サービスを提供するバリュースの河野雄輝氏は、「価格調査を行うEC事業者の多くは、JANコードで他社の商品を検索し、価格調査している。ただ、JANコードでは正確に価格を調べられない可能性がある」と指摘する。
 
■検索ヒット数に大きな差

 バリュースは楽天市場やヤフーショッピングなど大手ECモールにおいて品目ごとに、型番とJANコードで商品検索を実施し、結果を分析する調査を実施した。
 2万1887品目を調査したところ、型番は16万7800点がヒットしたのに対し、JANコードは12万1889点しかヒットしなかった。調査対象品目以外の検索結果は除外した。調査結果では、型番とJANコードの検索ヒット数に大きな差が生じた。


(続きは、「日本ネット経済新聞」3月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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