【マガシーク 代表取締役 井上直也 氏】「ゾゾ」にはない"サービス" "商品"投入

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 ファッションECモールを展開しているマガシーク(本社東京都、井上直也社長)は主力の「MAGASEEK(マガシーク)」に加えて、NTTドコモとの共同事業「dファッション」、アウトレット向けの「OUTLET PEAK(アウトレットピーク)」を展開し、流通総額を伸ばしている。17年3月期の売上高は前期比15%増の181億円だった。先行する「ゾゾタウン」にはないサービスや商品を積極的に投入し、成長を継続している。井上社長に現状とさらなる成長戦略を聞いた。


■dファッションが高成長

 ーーー売上高が伸びている要因は。

 成長率が高いのは「dファッション」です。規模はまだ「マガシーク」の方がかなり大きいですが、NTTドコモさんもポイント施策を強化しており、高い集客力を誇っています。ポイントで20%還元するケースもあり、実質20%オフですからインパクトがあります。NTTドコモさんもメルマガやLINEなど、さまざまなチャネルに導線を作っています。
 メーカーや外部システムとの在庫連携も進めており、1年間で商品数は4倍増となりました。各社のシステムとのAPI連携が進んでおり、新しい会社との連携でも2週間くらいで完了できています。販売できる商品数の拡大が増収にも寄与しています。

 ーーー「マガシーク」「dファッション」「アウトレットピーク」の違いや相乗効果は。

 「マガシーク」と「dファッション」は購入者の平均年齢を見るとさほど変わらないですが、顧客の嗜好性は異なっています。「マガシーク」はどちらかというと「ゾゾタウン」や「ルミネ」などと顧客層が近く、ファッションが好きなユーザーが多い印象です。「dファッション」は「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」と近く、ファッションも好きだけどポイントを使ってお得に買い物をしたいというユーザーがたくさんいます。
 「マガシーク」でもセールをやりますが、「アウトレットピーク」はブランドアイテムを大幅割引で買える点などが受けているようです。最近はクローズするブランドから在庫をまとめて購入したりすることで、かなりの割引率を実現しています。

■別注アイテムを強化

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月5日号で)

「試着サービス」は出足好調

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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