【伊藤忠インタラクティブ 溝口裕毅氏 新垣春菜氏】1件7000円から対応

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溝口裕毅氏

溝口裕毅氏

 伊藤忠商事の子会社でITを使ったサービスを提供する伊藤忠インタラクティブ(本社東京都、手塚正純社長)は9月14日、食品表示ラベルが法的に準拠しているのかのチェックできる「Label+(ラベルプラス)」の提供を始めた。食品を取り扱うEC事業者は、安価に表示ラベルのチェックが行える。「ラベルプラス」を担当するビジネスイノベーションセンターの溝口祐毅ユニバーサルプランナーと、プラットフォーム事業部マーケティングプラットフォームグループの新垣春菜プロジェクトディレクターに「ラベルプラス」の特徴を聞いた。

無料登録で利用可能
 -「ラベルプラス」のサービス概要は。

 「インターネット上で簡単に食品表示ラベルの名称と原材料がチェックできるサービスです。専用ページにアクセスして無料で会員登録すると利用できます。ユーザーが食品に使っている原材料名を専用ページに入力すると、システムを介して、食品表示エキスパート、BMLフード・サイエンスのスタッフが添削、適正表示完成までアドバイスを行います。食品表示エキスパートの添削前に、原材料データベース(DB)がユーザーの入力作業をサポートします」
 「メーカーや卸を対象とした商品企画書の管理サービスやツールはいくつかありますが、業務用のツールは使いづらかったり、使い方を覚えるまでに時間がかかったりします。それに比べれば通常インターネットを利用する方であれば簡単に操作することが可能です」

 -食品表示に関わる法規制に対して認識が乏しいEC事業者もいると思いますが、そのような事業者でも安心して利用できそうですね。

 「『ラベルプラス』を使っていただくにあたっては、法律知識の認知向上といった、ある種の啓発活動も含めてプロモーションしていかなければという認識はあります。特にECの場合、どの店で商品を買ったかトレースが簡単に分かります。仮にEC事業者が販売した食品で子どもがアレルギーにあたってしまったということになると、億単位の賠償金が跳ね返ってくるリスクも考えられます」

 -EC事業者が「ラベルプラス」を使うことのメリットは。

 「安価に表示ラベルのチェックが行えることです。通常、検査会社にチェックを依頼すると数万円かかりますが、『ラベルプラス』は商品1件におけるラベルの原材料チェックが7000円から行えます。オンラインで完結するので検査機関や保健所に出向く必要もありません。食品表示のエキスパートと直接やり取りできるチャット機能も、ご好評いただいております」

(続きは日本ネット経済新聞 10月15日号で)

新垣春菜氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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