【2018年 EC業界重大ニュース】 ゾゾ、PB本格化/製造トラブルも新商品続々

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PBのビジネススーツを発表する前澤友作社長

 ファッションECのゾゾは今年1月、同社初のプライベートブランド(PB=自主企画)商品を発売した。採寸用ボディースーツ「ゾゾスーツ」を利用することで、ジャストフィットの商品を購入できる点が特徴だった。
 PB商品はTシャツ、ジーンズから提供を開始し、オックスフォードシャツやビジネススーツ、吸湿発熱インナーなどラインアップを広げていった。9月には「ゾゾスーツ」を着用しなくてもジャストサイズを提案するサービスを本格化。より買いやすい環境を整えた。
 PB商品の売上高は、4〜6月が1億1000万円、7〜9月が5億4000万円だった。当初、7〜9月は15億円の売り上げを計画しており、達成率は36%にとどまった。受注ベースでは、15億4000万円を販売していたが、生産工程に一部不具合が生じ、納期が遅れた。
 不具合は解消したが、「注文してもすぐ届かない」というイメージが付いてしまった。12月に発売した吸湿発熱インナーの発表時には、倉庫からライブ配信を実施し、在庫を豊富に用意していることをアピールした。
 「採寸の面倒くささ」「納期の遅さ」などこれまでに課題は解決している。前澤友作社長がマスコミへの露出を高め、ゾゾの認知度も高まった。PB商品がブレイクするための基盤は整っている。
 一方、「ゾゾタウン」の出店者からは、「モール内でPBの露出が高まることで、われわれの商品の露出が減っている気がする。PBを伸ばしたいのは分かるが、出店者のことも考えてほしい」という声も漏れている。
 PB展開は出店者にとって必ずしもマイナス要素ではない。「ゾゾスーツ」で採寸したデータは、出店者の商品検索にも活用できる。PBの人気が高まれば「ゾゾタウン」への流入数が増え、出店者の商品が売れる可能性が広がる。
 ゾゾがPB商品の人気を本物にすることで、出店者からの不満の声もかき消すことができるだろう。

「ゾゾタウン」のトップページにはPB商品の露出が増えている

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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