越境EC支援のBENLY(ベンリー、本社東京都、中瀬浩之社長、(電)03—6661—7815)は、外国人に向けた商品のPRから越境ECのサイト構築、販売、物流までワンストップで支援できる体制を整えた。包括的な支援体制を整えることで海外販売のハードルを下げるのが狙いだ。
ベンリーは海外に商品を販売したい国内企業のマーケティングや物流から支援事業を開始した。サイト制作会社を買収し、越境ECサイトの構築実績も積み重ねている。
さらに外国人向けメディア「LiiiFE(ライフ)」を開設し、自社メディアを通したPR支援も実施。「ライフ」内にEC機能を実装し、販売支援も手掛けるようになった。
10月13日には、沖縄に訪日観光客向けのカフェ「LiiiFE ラウンジ」を開設した。カフェでは日本の文化やこだわり商品、人気の実店舗を紹介している。
「自社メディア『ライフ』を開設したところ、これから来日する外国人から観光スポットや食べ物、特産品などへの問い合わせが寄せられるようになった。来日した際に接点を持てる場として『LiiiFE ラウンジ』を開設した。今後は旅前、旅中だけでなく、帰国後の旅後にも越境ECでつながり続けられるようにしたい」(中瀬社長)と話す。
「ライフ」内のEC機能を強化して、セレクトショップ型の販売プラットフォームを構築する計画だ。中瀬社長は、「販売に係るコストは最小限に抑える」と話す。海外販売のハードルを下げ、多くの企業を支援したい考えだ。
「越境ECと聞くと、国境を越えるのに多くの手間やリスクがかかるとネガティブに捉える方は多い。今後は国内向けに販売しているのと同様のイメージで海外にも売れるような支援体制を作りたい」(同)と話す。
【Eコマース業界地図 「越境EC編」】 BENLY〈海外販売を包括サポート〉/海外販売を簡単に/PR、サイト構築、販売、物流まで支援
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