中国越境EC支援のunbot(アンボット、本社東京都、中町秀慶社長、(電)03—5413—5318)は、中国越境ECモール内のサイトの運営代行サービスを提供している。ある大手ベビー用品メーカーでは、同社がEC運用を請け負った結果、4位だった、越境ECモール内でのベビー用品ジャンルの売り上げ順位が1位になったという。同社では、中国市場での生産予測・販売予測に役立つ、ビッグデータの提供サービスも行っている。
同社は、中国越境ECの中でも特に、京東全球購(ジンドンワールドワイド)での運用を得意としている。「京東は、モール全体で本物商品の流通の割合が90%程度と高い」(福積亮営業部長)と言う。本物志向の顧客が多いため、「日本製品との相性が良いのだ」(同)としている。
「京東は女性ユーザーの割合が65%を占めており、ベビー用品など特定のジャンルでは、品質の高い日本製品の売り上げが高い」(同)とも話している。
同社はECの運営代行と合わせて、「微信(ウィーチャット)」などの中国SNSでの、企業アカウントの運用も行っている。
商品・キャンペーンの、モール外でのPRを、効果的なタイミングで行うことができるとしている。
現地の競合企業からネガティブキャンペーンを仕掛けられた際にも、売り上げ減少などの悪影響が生じないよう、火消し対応を効果的に行うことができるという。
ビッグデータサービスでは、同社が収集している、中国国内の購買データを分析にかけ、提供している。18年3月のサービス開始からまだ半年程度であるため、予測と実際の整合率が正確に一致するまでには至っていないという。
ただ、19年中には多くの企業に情報を提供できるよう、開発とデータの蓄積を進めていきたい考えだ。「当社の持つデータを活用すれば、生産、流通、販売、マーケティングを改革し、業務の大幅な効率化を図れる」(同)としている。
【Eコマース業界地図 「越境EC編」】 unbot〈運営代行〉/大手メーカー30社を支援/ビッグデータ運用も主軸に
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