【BtoB―EC】 〈「EC―Rider B2B」導入事例〉ニトムズオンラインストア/業務効率が大幅に改善/BtoBに適した機能が標準搭載

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コンシューマ事業部門 営業部・飯田剛氏

コンシューマ事業部門 営業部・飯田剛氏

 日東電工の子会社で、日用家庭用品の製造・加工・販売、輸出入を手掛けるニトムズ(本社東京都、田中太社長)は、文房具の自社オリジナルブランドを中心に、BtoB―ECサイト(卸売り)「ニトムズオンラインストア」を運営し、ネットショップなどの小売りを含め、会員数を順調に増やしている。
 ニトムズは、掃除グッズのコロコロなどの家庭用品を幅広く製造・販売している。従来は、ホームセンターなど量販店への卸売りが中心だったが、12年から新規事業として文房具を扱う新ブランド「STALOGY(スタロジー)」とインテリアデザイン商材の「decolfa(デコルファ)」を立ち上げた。12年に販売を開始した当初は、量販店などに営業社員が提案するルート営業を行ってきた。しかし、後発であることに加え、競合との差別化を図ることが難しかったことから、地域の小売店でも商品を気軽に仕入れることができるECサイトを立ち上げることに決めたという。
 「ニトムズオンラインストア」は15年9月に開設。会員は、文房具の小売店が全体の7割を占め、2割がインテリア系の雑貨店となる。小売店の7割のうち、約半数はネットショップが登録している。「こだわりを持つ小売店からの注文が目立つ」(コンシューマ事業部門 営業部・飯田剛氏)と話す。
 人気商品となっているのは368ページのノート「365デイズノートブック」。機能性・デザイン性が高く、インスタグラムで使用方法の投稿が増えているという。


■柔軟なカスタマイズ対応を評価

 BtoB―ECサイトを立ち上げるにあたり、ECサイト構築支援のイーシー・ライダー(本社愛知県、川手正己社長、(電)052―231―1714)が提供するBtoB取引向けのECサイトシステム「EC―Rider B2B」を導入した。
 ECサイトを立ち上げるにあたっては、13社のベンダーに声をかけてコンペを実施。イーシー・ライダーの提案が予算と納期に対して最も評価できたことから導入を決めた。
 具体的な評価ポイントとなったのは、BtoB通販サイトの構築に特化している点だ。(1)取引先によって異なる販売価格を表示(2)未登録のゲストユーザーには参考上代だけを表示(3)ユーザー情報とあわせて企業情報を管理できる─などのBtoB通販サイトに適した機能が標準搭載されている。
 また、「プロジェクトのゴールを明確に描いてくれた唯一のベンダーだった」(ニトムズ)ことも、重要なポイントとなった。さらに「正式な契約前に丁寧な要件確認を実施してもらえたことも、大きな信頼につながった」(同)。
 システムの構築方針はもとより、ECを始めることによって他の業務にどのような影響があるか、どのような体制を組めば効率よく運営できるかといったところまで、過去のノウハウを踏まえて積極的な提案があったという。スモールスタートを意識し、カスタマイズは最小限に抑えたいという要望に応えて、積極的にコストを下げてくれたことも魅力だったという。
 導入後は、従来のFAXや電話などの注文からウェブへの切り替えが進んでいる。また、問屋への営業を担う営業社員の削減にもつながり「業務効率は大幅に改善できている」(営業部・飯田氏)と手応えを感じている。


〈「EC―Rider B2B」 システム概要〉
 「EC―Rider B2B」は、多機能、高機能を目指したBtoBシステム。業務フローや業種・業態の個別事情に合わせて最適化すべくカスタマイズしてパッケージ導入できる。ASPサービスとして初期費用5万円、月額5万円からという低価格を実現している。

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