【BtoB—EC】 〈ヤマトクレジットファイナンス「クロネコ掛け払い」導入事例 「飲食店向け卸売りサイト運営 タスカル」〉未回収リスクも軽減/回収に係る人的コスト大幅削減

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中子弘之社長

 飲食店や介護施設、宿泊施設を中心に厨房機器や食材などを通信販売で卸売りするタスカル(本社三重県、中子弘之社長)は2000年に創業した。通販では、飲食店などに加え、宿泊施設、介護施設など、大口から小ロットまでの注文に対応し、多様なニーズを取り込んでいる。
 通販カタログは3種類を用意する。飲食店用仕入れ総合カタログ「みんながたすかる」、介護用品を掲載した「アイミール」、ワインなどを掲載した「fis ワイン倶楽部」を発行。電話やFAX、ネットなどで注文できる専用のコールセンターで対応している。
 実店舗として業務用食材・資材専門店「プロマーケット」を三重県内に7店舗、愛知県内に1店舗展開し、実際に商品を見て仕入れができるようにしている。
 取り扱い商材は、約7000品目に上り、最も多いのが食品関連で、その中でも冷凍食品が多くなっている。温度帯ごとに三重県内に物流倉庫を構えている。さまざまな問屋やメーカーから商品を仕入れることで、品ぞろえを充実させてきた。「飲食店を立ち上げる際に必要な備品は全てそろえることができる」(中子弘之社長)と自信を示している。全体の取引先の6割を飲食店が占めている。宿泊施設が3割、介護施設が1割で、いずれも受注が伸びてきているという。
 新規顧客開拓は、飲食店向けや介護系の展示会などに出展して接点を確保しているほか、ダイレクトメール(DM)に加え、近年はウェブに注力し、一般消費者にも購入できるようにしている。
 今後は、カタログ通販媒体のOEMなども積極的に提案することで業容の拡大を狙っていく考えだ。

■仕入れサイトを約10年前に立ち上げ
 BtoB—ECサイト「タスカルネットショップ」は約10年前に立ち上げた。現在までに企業や個人を合わせて約2万件の登録があるという。
 ECサイトは従来のDMによる訴求が難しくなってきたことに加え、新規取引先を広げることを目的に開設することにしたという。
 ECサイトを立ち上げることで業務効率を高めることも狙った。ECサイトを立ち上げるまでは、電話やFAXによる注文が約半数ずつだった。それまでは、FAXで注文がくると、社員が手作業で入力する作業があり負担となっていた。また、FAX注文の場合は、カタログに掲載している商品が廃番になっていたりと顧客に伝えなければならないことを、社員が電話で説明をする必要があり、大きな負担となっていた。
 会員登録は、企業だけではなく、一般消費者(個人客)も可能だ。仕入れ価格で購入することができるため、運動会や学校行事といったニーズにも対応している。
 ECサイトを始めたことで、電話やFAXによる受注がネットに移行してきた。一方で、「カタログで商品を見たい」というニーズも根強く、カタログを見ながらネットで注文する顧客もいるという。

■未回収リスクを軽減
 タスカルでは、ヤマトクレジットファイナンスが提供する「クロネコ掛け払い」を、カタログ通販で約5年前、ECサイトには2年前にそれぞれ導入した。
 導入前の決済手段は、代金引換、銀行振込、口座引き落とし、クレジットカードを採用していたが未回収のリスクが課題となっていた。また、毎月初めにはFAXでのやり取りが増加し、人的コストが膨らんでいたほか、請求書を発行する作業も負担となっていた。中子社長は「1件の回収業務で回収金額よりも多くの負担が必要になっていた」と話す。
 「クロネコ掛け払い」を導入することで、未回収リスクが軽減されたほか、回収に係る人的なコストを大幅に削減できたという。中子社長は「回収に係る経費を販売に投資することができている」と導入のメリットを話している。


【ヤマトクレジットファイナンス「クロネコ掛け払い」 サービス概要】

 BtoB(企業間取引)における請求業務をすべて代行し、販売企業様の決済業務とリスクを引き受けるBtoB決済サービス。与信から請求書発行、集金、入金管理および督促、そして未回収リスク保証までの全てを代行する。請求業務のアウトソースによってコスト削減や業務の最適化など「働き方改革」に役立つ。

「タスカル」のサイト画面

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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