米アマゾンは6月24日、規約に違反して偽造品の出品・販売を行う事業者の法的責任を追及するため、「偽造品販売対策チーム」を設置したと発表した。米国内のアマゾンだけでなく、日本や英国などもチームの活動対象となる。違反者に対しては、新チームが民事訴訟を効果的に提起していくとしている。
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【専門家は語る】〈アグザルファ 比良益章社長〉 偽造品とのいたちごっこに終止符を
アマゾン出品者のコンサルティングを手掛けるアグザルファ(本社東京都)の比良益章社長は、偽造品販売対策チームの設置の狙いについて、「アマゾンは、偽造品撲滅に向けて法的措置を積極的に行い、犯罪組織を根本から取り締まろうとしている」と分析する。今後については、「法的措置を恐れて、偽造品を販売する出品者が減っていくのではないか」と話す。
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アマゾンはこれまでも、システムを使って不正が疑われる商品を自動的に発見する取り組みを行いつつ、多くの人員を動員して、多くの商品やアカウントを削除するなど、偽造品の撲滅に取り組んできた。
19年からは、出品者であるブランドオーナーが自ら偽造品を削除できる「プロジェクトゼロ」を開始した。アマゾンは同プロジェクトも含め、偽造品撲滅のための対策を継続して行っている。ただ、これらの取り組みを巧妙に回避して偽造品の販売を続ける出品者との、いたちごっこの状態が変わらず続いていた。
今回の取り組みでは、グローバルで専門チームを結成し、監視を強化、法的措置も積極的に行っていくという。偽造品を販売する犯罪組織を根本から取り締まり、偽造品とのいたちごっこに早期に終止符を打ちたいのではないか。
米アマゾン/偽造品対策で新チーム/日本でも民事訴訟を効果的に
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