〈楽天 第1四半期〉 国内EC流通総額は微減/増税前駆け込みが要因

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楽天の15年1―3月期(第1四半期)の国内EC流通総額は、前年同期比1・2%減の5079億円となった。「楽天市場」のユニークユーザー数は同1・8%増だったものの、消費増税前の駆け込み需要が発生した前年同期を下回った。「楽天市場」の流通総額のモバイル比率は47%となった。国内EC流通総額は「楽天市場」のほか、オークション、ネットスーパー、パッケージメディア、子会社のケンコーコムの流通額を含む。
 「楽天市場」の出店プラン比率は、月額利用料が高く、より多くの商品数が登録できる「メガショップ」と「スタンダード」の割合が年々増加している。15年3月時点の全店舗に占める「メガショップ」と「スタンダード」の合計比率は、前年同月比3・3ポイント増の43・3%となった。
 海外EC流通総額は米国の会員制オンライン・キャッシュバック・サイト運営のEbates(イーベイツ)社が14年10―12月期から連結対象となったことで、前年同期比47・8%増の1400億4000万円だった。
 楽天は4月から日本郵便と共同で、商品の受取ロッカー「はこぽす」の試験運用を開始。昨年5月に開始した、駅などで商品が受け取れるロッカー「楽天BOX」は「想像を上回る利用数がある」(三木谷浩史社長)としている。
 その上で、「『はこぽす』も期待している。今後はコンビニ受取も積極的に検討していきたい」(同)と話した。
 第2四半期以降の見通しについては「楽天スーパーディールが好調に推移している。新しい企画が成長要因となっているので、さまざまな企画を打ち出したい。海外も力を入れて伸ばしたい」(同)としている。

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