ファーストリテイリング〈ダイレクト事業〉/中間売上197億円/限定商品やクーポンで販促

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「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの14年9月―15年2月期(中間期)におけるダイレクト事業(ECなど)の売上高は、前年同期比29・9%増の197億2000万円だった。通販限定商品の販売や割引制度などで通販サイトの利用を促進。スマートフォン(スマホ)アプリでユーザーの囲い込みも図っている。

 EC事業は主に「ユニクロ」と「ジーユー」の通販サイトで展開。取扱商品は原則的に店舗と同じだが、ネット限定で大きなサイズを販売するなど店舗にはない利便性も提供している。1回の購入額が5万円以上で定価の10%割引になるなど、ネット限定特典を実施したことも増収につながった。
 アパレルECの注文デバイスとしてスマホの比率が急速に高まる中、EC機能やクーポン機能などを実装したアプリを提供して買い物の利便性を高めた。
 16年1月には大和ハウス工業と共同で建設中の物流倉庫が東京・有明に竣工する。通販サイトで販売しているカスタマイズ商品を制作するための機器を配備するほか、宅配会社との連携も強化する計画だ。
 通販で販売した衣料品をコンビニの店頭で受け取れるようにする計画が一部のメディアで取り上げられたことについては、「事実かどうかを含め一切コメントできない」(コーポレート広報部)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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