住宅リフォームやインテリアに特化したメディアコマースサイトの世界大手「Houzz(ハウズ)」を運営するHouzz(本社米国カリフォルニア州、アディ・タタルコCEO)は4月9日、国内で事業を開始した。同日付で日本語のサイトを開設。工務店やデザイナーなどが投稿した写真で消費者の購買意欲を喚起し、消費者と事業者をマッチングする。今後はサイトにショッピングカートを設置し、家具などのECも行う計画だ。
「ハウズ」は住宅リフォーム関連の情報を網羅した投稿型のウェブメディア。リフォーム会社やインテリアデザイナーなどの専門家が写真や記事を投稿している。09年に英語版のサイトを開設し、15年3月までに米国、英国、オーストラリア、フランス、ドイツ、ロシアに事業を拡大した。
サイトに登録している専門家は70万人以上、写真の掲載枚数は600万点を超えているという。直近の月間ユニークユーザー数は世界で約2500万人。
消費者は気に入った写真を保存し、住宅リフォームやインテリアコーディネートのヒントを得る。「キッチン」「リビング」などカテゴリー別に写真を絞り込んだり、投稿者別で写真を閲覧したりすることが可能だ。
写真をクリックすると投稿者の情報が表示され、消費者は電話やメールで業者に連絡を取り、施工を依頼できる。業者に関する口コミの投稿機能も実装した。
リフォームや生活に役立つオリジナルの特集記事も掲載している。記事はプロのライターやリフォームの専門家が書いているという。日本語サイトでは4月9日時点で約160の特集記事を公開した。
写真や記事で消費者のインスピレーションをかき立て、購買につなげる狙いがある。
(続きは日本ネット経済新聞 4月16日号で)
〈リフォームECの世界大手「ハウズ」〉 国内で事業開始/消費者と工務店を仲介
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