【インタビュー 〈ネット通販売上高ランキング 第1位〉】 アマゾンジャパン ジャスパー・チャン社長/新技術で顧客とコミュニケーション

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 アマゾンジャパンでは、Amazonのサイトやスマートスピーカーなどを通じて顧客とのコミュニケーションを深めている。新技術をAmazonや端末に積極的に導入することにより、単に商品を販売するだけではなく、顧客の生活の利便性に深く関わることができるのだという。そのことが、囲い込みにつながっている。Amazonの顧客とのコミュニケーションについて、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長に話を聞いた。

 現在日本国内でも多くのお客さまにご利用いただいている、スマートスピーカー「Amazon Echo(アマゾンエコー)シリーズ」には、クラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa(アマゾンアレクサ)」が搭載されている。アレクサは、話しかけるだけでいろいろな質問に答えてくれるし、音楽を再生したりニュースを教えたりする。そして、機能の一つとして、音声でAmazonに商品を注文することも可能となっている。
 アレクサは、より便利にお買い物をしてもらえるよう、お客さまに、Amazonで過去に購入された商品をおすすめしたりもする。お客さまの情報は、高い機密性を確保した上で取り扱っている。お客さま自身でいつでもスマートスピーカーの発話履歴は、お客さま自身がいつでも削除できるようになっている。
 日本国内のAmazonでは近年、ファッションや生鮮食品、お酒などのカテゴリーの商品をお客さまに多くご利用いただいている。Amazonではこれらのカテゴリーの品ぞろえを拡大するだけでなく、電話やメールでワインの専門家に無料で相談できる「Amazonソムリエ」や、自宅でまとめて試着して、欲しいファッションアイテムだけを購入できる「プライム・ワードローブ」といった、お客さまにとって付加価値の高いサービスを提供している。
 これからも品ぞろえや商品のジャンルを拡充したり、さまざまなサービスを提供していくことで、お客さまの選択肢を広げ、より便利にAmazonでのお買いものをお楽しみいただけるよう努めていきたいと考えている。
 Amazonでは、モバイルでお買い物をされるお客さまが、いつでもどこでも便利にお買いものをお楽しみいただけるよう「ARビュー機能」や、画像検索ができる「ディスカバリー機能」を新たに設けるなど、サービスを拡充していっている。これからもこうしたサービスを充実させ、利便性を向上させていきたいと考えている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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