DHLジャパン/決済額は2倍以上に伸長/越境EC配送のペイパル決済好評

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セールス&マーケティング本部の野口正弘部長

セールス&マーケティング本部の野口正弘部長

 国際輸送を手掛けるDHLジャパン(本社東京都、山川丈人社長)はこのほど、19年3月度の配送による売り上げが、17年12月度と比較して2倍以上に伸長したことを明らかにした。国際配送サービス「DHL Express」の決済を「ペイパル」で行えるようにし、利便性を高めたことが、受注の拡大につながったという。
 同社では17年5月、グローバルECモール「eBay(イーベイ)」を展開するeBay(本社米国)の日本法人であるイーベイ・ジャパン(本社東京都)と、PayPal(ペイパル、本社米国)の2社との協業を開始。イーベイで商品を販売する「セラー」は、DHLに対する配送料の支払いを、ペイパル決済で行えるようにした。これにより、イーベイのセラーは、請求書の処理など面倒な手間やコストをかけることなく、ネット上で配送の決済手続きを完結できるようになった。
 18年11月には、イーベイのセラー以外の越境EC事業者についてもペイパル決済を可能にした。その結果、同社の配送サービスを利用する顧客が増加し、売上高伸長の追い風になったとしている。
 DHLでは、「ペイパル決済が可能になったことにより、越境EC事業を手掛ける事業者の利便性は大きく向上した。当社の配送サービスを利用する事業者の数は堅調に増加している」(セールス&マーケティング本部・野口正弘部長)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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