イー・ロジット/大阪に物流拠点/4月、都内足立区にも開設

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4月に開設する大阪市の「大阪フルフィルメントセンター」

4月に開設する大阪市の「大阪フルフィルメントセンター」

 ECの物流支援を手掛けるイー・ロジット(本社東京都、角井亮一社長、(電)03—5825—1720)は4月、大阪市内と都内足立区に、それぞれ新たな物流拠点を開設する。大阪での拠点開設は初めてで、荷主の在庫を東西分散して配送料の削減につなげるほか、BCP(事業継続計画)に対応する。足立の拠点は近隣の物流3拠点を活用して荷物の流れを分散、出荷数の波動に対応していく。

 大阪・西淀川区に開設するのは「大阪フルフィルメントセンター」。延べ床面積は約2万724平方メートルの4階建てで、1階のトラックバースは22台の施設となる。
 関西での新規荷主を開拓するとともに、既存荷主の在庫を関東と関西で分散して保有。東西から出荷できる体制を構築して、荷主の配送料削減に寄与していく。
 関西に物流拠点を開設したのは、荷主への出荷規制が直接の要因だった。通販荷主に対し、配送会社から出荷規制が寄せられたため、それを回避する手立てとして関西での拠点開設を要請された。
 東西の拠点に在庫を分散することで、「(荷主の)運賃も安くなるしリードタイムも短縮できる」(大森茂取締役通販物流事業部長)と期待。昨年、自然災害の発生でEC事業者の物流にも影響があったことから、「BCPの対応にもなる」(同)とみている。
 足立区・入谷に開設するのは「足立フルフィルメントセンター」。関東では都内江戸川区、埼玉・八潮、同・三郷に次ぐ4拠点目で、延べ床面積は約2万8050平方メートル、5階建ての規模だ。
 14年に八潮、18年に三郷の拠点を開設したばかりで、関東4拠点はすべて首都圏15キロメートル圏内に位置している。関東4拠点を線と線で結び、「センター間で人や物の移動ができるようにして、物量の波動に対応できるようにする」(同)のが狙いだ。
 一時的に出荷数が突出したとしても、拠点間で分散して吸収させていく計画だ。「足立フルフィルメントセンター」も最新鋭の設備に加え、災害などに対応できるBCPも考慮した設計となっている。
 新設する物流拠点の所在地は次の通り。
 ▽大阪フルフィルメントセンター=大阪府大阪市西淀川区佃6—2—53
 ▽足立フルフィルメントセンター=東京都足立区入谷6—3222

都内足立区の「足立フルフィルメントセンター」

都内足立区の「足立フルフィルメントセンター」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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