関西電力は11月1日、国内最大手の宅配ロッカーメーカーのフルタイムシステム(本社東京都)や、支柱や吊り具などを提供する日本ネットワークサポート(本社大阪府)と共同で、電柱に宅配ボックスを設置する実証実験を開始した。宅配ロッカーを設置した電柱のすぐ近くのマンションの居住者がロッカーを利用する。19年3月15日まで実証実験を行い、そこで得た結果を基に、事業化に向けた検討を行うとしている。
実証実験は京都・精華町内の3カ所のマンションで行う。マンションのすぐ近くの電柱に宅配ロッカーを設置。マンションの居住者には、宅配ロッカーの利用者として登録してもらう。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の配送会社3社とも連携。荷物の配達時に、居住者が不在だった場合には、宅配ロッカーに荷物を届ける。
設置するロッカーは、地上30センチメートルの位置に設置する。ロッカーの高さは180センチメートル。登録した人が、パスワードを入力したり、交通系電子マネーをかざしたりすると、ロッカーが開閉する。荷物がロッカーに届いているという情報は、利用者が登録したメールアドレスに送られる。
ロッカーは常時、フルタイム稼働のコントロールセンターに接続されており、トラブルや問い合わせに対応できるとしている。宅配ロッカーの電力は電柱から供給する。
関西電力は、今回の実証実験について「事業化することになれば、マンションのオーナーや管理会社に対して、利用を促していく」(広報)としている。
関西電力/電柱に宅配ロッカー/京都で来年3月まで実証実験
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