資生堂は10月11日、動画メディアを運営するC channel(Cチャンネル、本社東京都、森川亮社長)と共同で、若年層向け商品を開発・販売すると発表した。人気インフルエンサーの意見を取り入れ、トレンドを反映した商品を企画。第1弾商品のヘアカラーパウダーは10月20日、Cチャンネルが運営する動画ECサイト限定で発売する。資生堂はCチャンネルと組むことで、若年層に受ける商品を作るとともに、動画で訴求したい考えだ。
第1弾商品はヘアカラーパウダー「S ヘアチョークパレット」。ワンデータイプで、好きなときに髪の色を変え、すぐに色を落とすことができる。
インフルエンサーの意見を取り入れ、商品の色やパッケージ、名前を決めた。実際に「色はくすんだ感じがいい」「パッケージは薄型がいい」などの意見を参考に、「SNS映え」を意識した商品を開発したという。
Cチャンネルとは今年4月から協業を模索し、半年ほどで新商品の発売まで至った。
「当社の商品の愛用者が比較的少ないミレニアル世代(00年代に成人になる世代)や10代のお客さまとの接点を作りたかった」(資生堂・魚谷雅彦社長)と話す。
Cチャンネルは「当社としてもクリッパー(Cチャネルに動画を投稿しているインフルエンサー)による化粧品プロデュースは初めての試み」(森川社長)と話す。
Cチャンネルはクリッパーによるヘアアレンジや商品紹介の動画を配信し、購入を促す。シーズンごとのイベントに合わせた提案も行う予定だ。両社は今後も新たな商品を開発する計画だ。
資生堂/Cチャンネルと若者開拓/インフルエンサーと商品開発
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