nigiru(ニギル、本社東京都、丸岡武司社長)は10月7日、都内南青山に食パン専門店を開設した。同社は楽天市場などに出店する有名ネットショップオーナーなどが共同設立した。ECで培った経験・ノウハウを生かし、リアル店舗も含めた新事業に挑戦するという。
食パン専門店「VIKING BAKERY F(ヴァイキング・ベイカリー・エフ)」は、素材や味にこだわった10種類の食パンなどを販売している。今夏、都内・清澄白河に試験店舗を開設。食品開発や店舗づくりにこだわり、第1号店をオープンした。
nigiruを立ち上げたのは、食品EC「ハイ食材室」を運営するドレステーブル(本社東京都)の丸岡武司社長、ファッションEC「シルバーバレット」を運営するピー・ビー・アイ(本社東京都)の高木孝社長、熊本産品ECの「くまもと風土」を運営するコムセンス(本社熊本県)の吉永安宏社長、インクEC「ホビナビ」を運営するジーストリーム(本社福岡県)の杉水流哲也社長、インテリアデザインを行うINONOUT(本社東京都)の波田野好胤代表の5人。
本業とは一線を画し、5人で取り組む新規事業として食パン専門店を開設した。「EC業界で『競争』に勝ち抜くことも大事だが、『共創』で新しいものを生み出したかった」(高木氏)と話す。
商材として食パンを選んだのは、「さまざまな食材の中心にパンがある風景は自然だ。パンは世界共通のコンテンツ。チャンスは世界基準で広がる」(同)からだと言う。
リアル店舗から始動し、ECの展開も模索する。多彩な経験を持つ5人の知恵や仲間のサポートも生かし、事業を飛躍させたい考えだ。
nigiru/食パン専門店開設/楽天の有名店長が共同で
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