ユニクロ(本社山口県、柳井正社長)は9月20日、人工知能(AI)がチャットで商品を紹介し、ネット購入につなげるサービスの試験運用を開始した。来春には全ユーザーがスマホアプリで利用できるようにする。ユーザーに新たなショッピング体験を提案し、購買促進につなげたい考えだ。
AIコンシェルジュ「UNIQLO IQ(ユニクロ・アイキュー)」は、スマホアプリの新機能として2000人の会員限定で提供している。
AIが毎週、お勧めのコーディネートやトレンドワードを提案し、ユーザーと自動応答でやり取りしながら商品選定をサポート。ユーザーは気に入った商品が見つかれば、そのままアプリ内で購入できる。
オムニチャネル施策にも同サービスを活用する。ユーザーがアプリで実店舗にチェックインすると、店舗が勧めるコーディネートを紹介したり、店舗の在庫状況を知らせたりする。ユーザーが実店舗で使用することで、店舗スタッフとは異なる接客サービスを提供できると期待している。
試験運用を通じてサービスの改善を図る。今後は音声認識への対応や多言語展開も検討している。
ユニクロ/AIとチャットEC/新たな購買体験で販促
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。