動画ECで完売続出/インフルエンサーのSNSが鍵

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Cチャンネルの森川社長(写真右)と矢部統括プロデューサー

Cチャンネルの森川社長(写真右)と矢部統括プロデューサー

 動画メディア運営のCchannel(Cチャンネル、本社東京都、森川亮社長)は3月、オンワードホールディングス(HD)とファッションブランドを立ち上げた。発売後間もなく、完売するアイテムが続出した。動画メディアを運営する3ミニッツ(本社東京都、松田昌賢社長)は16年7月、オリジナルファッションブランドを販売すると、発売から1時間で2000万円を売り上げた。3月にリリースした第2弾ブランドも発売初日に完売した。両社ともインフルエンサーという消費行動に影響力のある人物を活用し、ブランドの情報を自社メディアやSNSを通して動画で拡散することで飛躍的に売り上げを伸ばしている。若年層向け商品を中心に、動画を通したEC展開が加速しそうだ。


■FBで10万回再生

 Cチャンネルは、10代後半から20代の女性をターゲットにしたスマホ向け動画メディアを運営している。ファッションだけでなくメーキャップやライフスタイル、恋愛に関する情報まで配信している。
 動画をSNSでも配信することで、再生回数を飛躍的に伸ばしている。国内における動画の視聴者数は900万人以上おり、17年1月の月間再生数は1億4000万回を超えた。
 Cチャンネルは日本以外にアジア9カ国でもサービス展開しており、グローバルでの視聴者数は3億人、月間再生数は6億6000万回を超えているという。
 Cチャンネルの人気クリッパー(動画投稿者)とオンワードHDが共同開発したビューティー&ファッションブランド「Two Faces(トゥー フェイシーズ)」も動画で集客した。動画は特にフェイスブック(FB)で閲覧され、アイテムによっては10万回近く再生された。
 「特に若い世代はスマホで買う比率が高まっている。さらにテレビや雑誌ではなく、スマホから動画を見て情報収集するユーザーが増えている。若い方はトレンドに敏感であり、『誰がその情報を紹介しているのか』が重要になってくる」(Cチャンネル・森川社長)と見ている。
 動画投稿者が商品開発から携わることで動画はより拡散され、フォロワーの購買が期待できるという。

■リップを1300本販売

 同社は16年12月に動画ショッピングサービスを開始し、これまでに延べ250アイテム以上を販売している。
 「SNSで動画を配信すると1分後ぐらいにECサイトのアクセス数が伸び、どんどん購入につながっていく。動画受けする商品の人気が高く、押し花が入った『フラワーリップ』はこれまでに1200~1300本売れている」(Cチャンネル・矢部秀卓統括プロデューサー)と話す。
 現在、同社の主な収益源は広告だが、将来的には全体売上高の半分をEC事業で生み出したいと考えている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月6日号で)

Cチャンネルはスマホ向けの縦型動画でブランドを紹介

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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