【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】第39回 コロナ後、マウスケア関連は増加傾向か(2024年8月8日・15日夏季特大号)

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、マウスケア関連の放送分数と商品について、コロナ前後のデータを確認してみた。

■2020年に分数激減

 新型コロナ感染症が5類感染症に移行してすでに1年以上が経過し、マスクを着用し続ける人はかなり減少した。その一方で、口もとの健康や美容を気にかける人は増えたのではないだろうか。マスク生活が口内環境に影響を与えるといった情報もあり、また5類以降後は、ホワイトニングや歯列矯正に、これまでよりも注目が集まるようになった印象もある。
 そこで、マウスケア関連のコロナ前後のインフォマーシャルでの放送の変化を調べてみた。
 マウスケア関連全体の放送分数はコロナ前の2018年が37万237分、19年が42万45分だった。これに対して、新型コロナによる外出自粛などが呼びかけられた20年には27万2484分となり、激減していた。21年は24万7223分とさらに減り、19年と比べても40%以上の減少となっていた。
 この減少が新型コロナの影響かどうかは定かではない。
 22年は28万2837分、23年は29万647分と回復傾向にあることも分かった。マウスケアへの関心は、コロナ禍を経て再び高まりつつあるといってよいのではないだろうか。


■入れ替わりは多い

(続きは、「日本流通産業新聞」8月8日・15日夏季特大号で)

データ提供:(株)ハニーマスタード
 全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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