【動画コマースが普及する三つの要因】動画PFのEC連携加速/ECサイト上の動画は増加の一途(2024年9月19日号)

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「RANDA」は「visumo」を活用し、インスタグラムの発見タブのようなUIで動画も配信

「RANDA」は「visumo」を活用し、インスタグラムの発見タブのようなUIで動画も配信

 EC事業者の動画活用が加速している。背景には、(1)消費者の動画視聴習慣の定着(2)ECサイト内の動画活用の拡大(3)動画プラットフォームのEC連携の強化─といった三つの要因を挙げることができる。アパレル業界を中心にECサイト内で動画を配信する取り組みが進化しており、「YouTube(ユーチューブ)」などの動画プラットフォーム(PF)のEC連携機能の利用も拡大している。ECサイトの内外で、商品の魅力を動画で伝え、スムーズに購入まで誘導する施策は今後、ますます当たり前になるだろう。

 「動画コマース」が加速する背景に、消費者の動画視聴習慣の定着がある。消費者の動画視聴時間は年々、拡大している。
 コロナ禍に在宅時間が増え、「ユーチューブ」や「TikTok」などの動画プラットフォームで動画を視聴する人が増えた。22年度よりも23年度において動画視聴時間が伸びている状況を見ると、アフターコロナにおいても、その視聴習慣は継続しているようだ。


■動画の配信面が拡張

 ECサイト内での動画活用については、本紙でも再三、取り上げてきた。特にアパレル業界ではその動きが顕著だ。
 これまではECサイト内の特定の枠に、動画を配信する施策が一般的だった。しかし、その取り組みが進化し、ECサイト内に配信した画像や動画を、SNSのような操作感で表示する機能も登場している。
 ビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo(ビジュモ)」はECサイト上にインスタグラム(インスタ)の発見タブと同様のUIでコンテンツを表示できる機能を提供している。「visumo」で管理するUGC(ユーザー生成コンテンツ)や動画、スタッフ投稿などをミックスして掲載することができ、ユーザーは多彩なビジュアルからお気に入りのスタイルやアイテムを発見できる。
 visumoは、この機能だけではなく、商品画像一覧に動画を配信できる機能も提供している。動画の配信方法や配信面が拡張することで、動画による購入促進ができる機会も増える。


■動画PFがEC連携

 動画プラットフォーム(PF)のEC連携機能が急速に広まりつつある。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月19日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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