ネットプロテクションズ/後払い決済、4300億円に/国内シェアの約4割に(2021年7月1日号)

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 ネットプロテクションズ(本社東京都、柴田紳社長)は6月30日、20年度における「NP後払い」「NP掛け払い」などの後払い決済事業全体の取扱高が4300億円に達したと発表した。国内シェアの4割になるという。
 「NP後払い」の年間取扱高は3400億円で、国内の7人に1人が利用している(図下)。「NP掛け払い」は750億円で、国内企業の8社に1社が利用しているという。
 「NP後払い」は、事業開始からの累計取扱高が1兆6000億円を突破。20年度の前年成長率は16%で、提供開始から19年以上経った現在も成長を続けている。年間ユニークユーザー数は1580万人に達し。前年度から約130万人増加した。
 企業間決済サービスの「NP掛け払い」は事業開始から累計取扱高が2400億円となった。直近5年間の前年成長率は毎年20%を超え、20年度の成長率は27%だった。「現在では当社を支える第2の事業に成長した」(広報)としている。


■協会に7社が加盟、ガイドライン検討

 ネットプロテクションズは6月29日、都内の本社で「後払い決済(BNPL)に関するメディアラウンドテーブル」を開催した。
 登壇したシニアコミュニケーションデザイナーの高田祥平氏は「EC市場においてカゴ落ち防止策として、決済方法の拡充が必要不可欠だ」と指摘した上で、国内外のBNPL市場の現状について説明した。
 また、21年5月に業界団体「日本後払いサービス協会」(事務局東京都)を設立した経緯を説明。現在7社が加盟し、今後は加盟店審査についてのガイドラインの策定を検討していることを明らかにした。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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