UUUM(ウーム)グループでライセンス事業やEC運営事業などを手がけるP2C Studio(ピートゥーシースタジオ、本社東京都、妹尾眞治社長)が、MARINESS(マリネス、本社東京都、竹脇陸社長)と協業して運営する宅トレブランド「mariness」は23年に、「楽天市場」のショップ・オブ・ザ・イヤーの新人賞を受賞するなど、人気を集めている。ブランド設立から4年目を迎え、主力商品のプロテインは24年9月時点で累計販売個数105万個を突破した。今年4月、ブランドをリニューアルし、さらなる進化を遂げている。ブランド刷新の背景や今後の展望について、妹尾社長とP2Cブランドユニットの多賀紗衣里氏、阿部真由子氏に聞いた。
─「mariness」について教えてほしい。
妹尾 社名のP2C Studioは、「P2C(パーソン・トゥー・コンシューマー)」の領域で、「ヒトを起点としたブランドづくり、モノづくり」を目指している。「mariness」は自宅でできるトレーニング「宅トレ」を提案するクリエーター・竹脇まりなが監修するブランド。プロテインやサプリ、フィットネスウエアなどを取り扱っている。主な販路はECサイトだ。
「mariness」では「商品ありきでアンバサダーを起用する」とは異なるアプローチをとっていて、「クリエーターのメッセージを商品まで一貫して届けている」ことが特徴だ。ブランドが顧客に「寄り添う」ことを意識している。
準備に2年、丁寧に言語化
─リブランディングの内容や背景は。
多賀 ブランドを継続させていくための「進化」としてリブランディングを実施した。「『mariness』とは?市場での位置付けは?」と細かく深堀り、言語化していったことで2年近くかかった。商品と伝え方のそれぞれで、竹脇まりながユーチューブを始めたときからずっと伝えている「もっと、自分を好きになる。」のメッセージをぶらさずに、さらに伝えていく取り組みを強化した。
プロテインについては、味や美容成分にこだわってグレードアップした。筋トレを本格的にする層ではなく、女性を中心としたライト層をターゲットにしているからこそ、飲みやすく続けやすい味にした。
阿部 発信の面では、ブランドが竹脇まりなを推すのではなく、竹脇まりながブランドディレクターとして商品を推す流れを作っていく。
ブランドのSNSは、商品の紹介だけでなく、ファンとのコミュニケーションの目的で使っている。商品に関する内容ではない発信を増やしたことで、コメント数が増えるなど反応が良くなった。
コンセプト一貫するチーム体制
─競合の多いマーケットにおける「mariness」の戦略は。
(続きは、「日本ネット経済新聞」10月3日号で)
【P2C Studio 妹尾眞治社長 P2Cブランドユニット 多賀紗衣里氏 阿部真由子氏】 <「mariness」ヒットの秘訣)】/ブランド刷新で”寄り添う”を強化(2024年10月3日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。