【カタログから分析 通販会社調査隊】110 セカイエ「リノコ リフォームブック」/「家族で読める」ことに強み

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 住宅リフォーム商材をネット販売するセカイエ(本社大阪府、高間舘紘平社長)は4月、紙のカタログ「リノコ リフォームブック」を発行した。顧客から寄せられる「家族で読めるカタログがほしい」という声に応えた。
 オンラインゲーム配信のグリーの子会社である同社は、12年の創業以来、ECサイトのみでリフォームを販売してきた。自社のショールームを持たないため、商品紹介もネットだけで行っていた。
 紙のカタログの強みは、家族会議をしながら読めることだと同社では捉えている。リフォーム商材は、購入を即決しにくいという商品特性を持つ。その家のメンバー全員で商品選びができる媒体として紙のカタログが好評だという。
 商品選びに有効活用できるよう、カタログにはメモ書きに使えるページも用意した。ホームページを通じて請求を行った顧客に対してカタログを発送するようにしている。創刊から1カ月で500部を発行した。
 カタログの作成には、デザイナーだけでなく、同社の全部門が参加した。中心となったのはコールセンター部門。顧客対応で得たニーズを、できる限りカタログに盛り込んだ。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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