【カタログから分析 通販会社調査隊】<102>JIMOS「coyori」/生産者に取材、写真にこだわる

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 化粧品通販のJIMOS(本社福岡県、寺岡豊彦会長兼社長)は、「マキアレイベル」と「Coyori(こより)」という二つの化粧品ブランドを展開している。「Coyori」は日本国内の自然素材を厳選して使用しており、安全性の高さと実感できる効果を追求したエイジングケア化粧品として人気を高めている。
 効果のある化粧品を作るには、化粧品原料の素材までこだわることが大切という考えから、産地が特定できる化粧品原料を使用。化粧品原料に配合する前に、生産者の元に出向いてヒアリングすることも多いという。
 隔月で発行している会報誌「coyori」でも社員が産地まで行き、その土地が生産に優れている理由や栽培する上でのこだわりを生産者に取材して紹介している。
 「生産者はもっと伝えたいという気持ちを強く持っており、いろいろと質問しても丁寧に答えてくれる」(Coyori事業部)と言う。成分に良い影響をもたらすように育て方に工夫を施すなど、研究熱心な生産者が多いそうだ。
 会報誌の表紙はその号で取材した素材が飾る。巻頭コーナー「美の起源」では、素材となる植物を際立たせた産地の美しい風景写真をバックに、取材した内容を凝縮して伝えている。
 「美の起源」で伝える内容は成分の話などで難しくならないよう、現地で見てきたものや生産者から聞いたこだわりを書いている。表紙と「美の起源」を飾った植物の持つ力の話は、後のページでグラフなどを添えて、科学的根拠を分かりやすく説明している。
 表紙と「美の起源」はとにかく写真へのこだわりが強い。取材はカメラマンが同行し、現地の人からその植物が最も美しく写る場所や時間を聞いている。早朝でも撮影スポットに出向いてシャッターチャンスを伺うという。
 

(続きは「日本流通産業新聞」4月7日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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