【強い通販化粧品会社になるために~基礎講座Q&A】◇108◇ 新規獲得偏重型から、ロイヤル顧客育成に舵を切りたいが(2024年10月31日号)

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 長い間、新規獲得を中心とした販促に注力してきました。お陰さまである程度の規模にはなったのですが、このところ効率が落ちています。すぐに離脱するお客さまが多くなってきており、一方では新規獲得コストが高騰し続けています。今後はロイヤル客育成に舵を切りたいと考えています。(中堅通販会社)

【A】 お客さまのLTVの高さが、真の実力&ブランドの評価です!

◆客数拡大か、客単価拡大か?

 私も正直なところ、「通販化粧品のビジネスを取り巻く環境は大きく変わった」と思います。例えば「通販化粧品という業態そのものの位置づけが大変革を起こした」と言えるぐらいに変化しています。
 特にコロナ禍を経たこの4年間に、別のビジネスのようになってしまいました。店舗閉鎖という体験を経て、大多数の化粧品会社は、「インターネットの通信販売」に参入しました。お客さまもスマートフォンが生活の一部になり、なんでも検索し、簡単に購入できる便利さを享受できるようになりました。
 相次いで多くの企業や個人が通販化粧品ビジネスに参入したため、業界全体がレッドオーシャン化してしまいました。そうなると販売手法が変化するので、売れる商品も客層も変化します。通販は特別な購入手段ではなくなり、新規獲得にも膨大なコストが掛かるようになりました。そのため新規集客を一番に考えていた会社は、大きく方向転換をせざる得なくなります。単純に考えても、客数が伸びないと客単価を上げるしかないのです。


◆ビジネスを転換する

 しかし単に客単価を上げるだけではビジネスは成功しません。

(続きは、「日本流通産業新聞」10月31日号で)

〈プロフィール〉
 鯉渕登志子(こいぶち・としこ)氏 アパレル業界団体、カネボウファッション研究所を経て(株)フォー・レディーを設立。化粧品通販を中心に「女性のための女性による広告制作」を手掛けている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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