【ヒットの秘密】　日本人体形に合わせて開発〈「ＥｎｃｈａｎｔｅｄＣｏｒｓｅｔ」〉／コルセットの用途広げ販売３０万点（2024年10月31日号）

　下着や衣料品のＡｌｙｏ（アルヨ、本社東京都、大橋茉莉花社長）は１８年から、日本人の体形に合わせて着用感にこだわった下着としての日本製コルセット「Ｅｎｃｈａｎｔｅｄ　Ｃｏｒｓｅｔ」（エンチャッテッドコルセット）を販売している。体形補正のほか、姿勢改善やダイエット目的など用途が広まり、累計販売個数が３０万点を突破した。
　着用している間は理想的な体形になることができる「自分を好きになる魔法」がブランドコンセプトだ。
　メッシュ素材を使用したものや、ひもを引っ張り、面ファスナーを留めることで締め付けるものなど５タイプを展開。１０月３０日には、ブラジャーのワイヤーとの干渉を解消したバストリフトコルセット「Ｓｏｐｈｉａ」（ソフィア）がラインアップに加わった。ソフィアの販売価格は税込１万５９８０円。
　コルセットは「女性を締め付けるもの」という印象が強い。大橋茉莉花社長は「着物の帯程度の締め付けで良い。ゆるめから始めて、慣れてきてから締め付けを強くしていく。気持ちが落ちている時は着けることなく、自分が楽しみたい時に着けてほしい」と話す。
　製造は千葉県君津市の工場で行う。日常使いできる製品にするため、縫製力と頑丈さにこだわるが、商品価格が高くならないようにした。
　大橋社長が体形補正のために海外製のファッションコルセットを下着として使用した際、サイズが合わず体に傷がついてしまったり、装飾に付いているびょうが衣類を突き破ってしまったり、利用したくても不便さを感じたことから日本人の体形に合わせた開発を始めた。