【ヒットの予感】 リラクゼーションチェア <iCOCOON(アイコクーン)」> 富裕層向け催事で一度に十数台が売れる(2024年10月17日号)

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「iCOCOON」

「iCOCOON」

 マッサージチェアメーカーのファミリーイナダ(本社大阪府、稲田秀荘社長、(電)06―4807―9111)が販売するリラクゼーションチェア「iCOCOON(アイコクーン)」が、富裕層に人気だ。同商品は、座る人それぞれに合わせて自動でサイズを調整できる。ゆったりとしたタッチや、左右に揺らす動きで、心身のリラクゼーションを演出するという。同商品は、デパートの外商が開催する、富裕層向けの催事販売でのみ取り扱っている。経営者などの富裕層に人気で、税込173万8000円という価格ながら、一度の催事で十数台が売れるという。
 「アイコクーン」は、座る人それぞれに合わせてクッション性の調整が可能。オーダーメイドのような座り心地を作ることができるという。
 座ると、センサーが身長などを計測。チェアの体の接地面の長さを自動で調節する。
 眠りを促す「入眠モード」、目覚めを促す「覚醒モード」、落ち着いた状態を促す「メディテーションモード」の三つの使用モードを搭載している。
 いずれも10~15分間、自動でマッサージを行う。使用者の体の状態に合わせて、優しい動きや強い動きなどを自動で調節するという。一定時間おきにユーザーの姿勢を自動調整するため、長時間の使用でも疲れにくい設計になっているという。
 座面シートを左右に揺らす独自技術によって、「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」を実現。規則性と突発性、予測性と逸脱性を適度に組み合わせており、人の心を落ち着かせる作用があるという。
 スマホと連動させれば、好きな音楽を掛けることもできる。モードに合わせて、明るさも自動で調節するという。
 同商品は現在、百貨店の外商の催事のみで販売を行っているが、今後販路を拡大する検討も行っていくという。対面で説明し、体験できる販路が好ましいとしている。
 受注生産のため、引き渡しまでに3カ月かかるという。

長時間の使用でも疲れにくい設計

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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