【強い通販化粧品会社になるために~基礎講座Q&A】◇106◇ マルチチャネル化の波をどう乗り切るか?(2024年8月29日号)

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【Q】



 販売ルートを広げたいと考えています。これまではD2Cらしく、自社のECサイト+ウェブ広告のみで販売してきましたが、なかなか新規獲得も難しいので、店頭販売やショッピングモールへの出店を考えています。(中堅通販会社)

【A】「価格ではなく価値で売る」鉄則を守ってマルチチャネル化を!



◆マルチチャネル化は不可欠

 あらゆる企業が販売ルートを広げている中で、自社サイトやウェブ広告のみで販売していてもなかなか認知度は上がらないので、新規獲得は難しいと思います。知名度を上げるためにも、販売ルートを広げることは必要だと思います。
 例えば、大手のショッピングモールに出店する、ビューティーの専門ECへの卸や、リアル店舗への卸を検討しても良いでしょう。そうすることで、少しでもお客さまの目に触れる機会を多くできれば大成功です。
 販売チャンスを増やすだけなら、モールへの出店も、店舗への卸も、歓迎すべきことですが、商品の価値や会社の魅力を知っていただくためには、それだけでは不十分です。


◆自社サイトでブランド力を

 現在のお客さまは、商品を購入するだけなら、お気に入りのモールでも、近くの店舗でも不便はありません。それが単なる受け渡しだけであれば、割引やポイントなど、サービスがあるお店を選ぶことでしょう。
 しかし、化粧品の購入に必要となる、「使い方」や「成分」などの十分な情報は、企画し開発した化粧品会社にこそ、オリジナルの資料があるはずです。
 自社のウェブサイトにはそのような価値ある情報を掲載して、ブランディングの発信源とするべきです。


◆D2Cの価値を守る

(続きは、「日本流通産業新聞」8月29日号で)

<プロフィール>
 鯉渕登志子(こいぶち・としこ)氏 アパレル業界団体、カネボウファッション研究所を経て(株)フォー・レディーを設立。化粧品通販を中心に「女性のための女性による広告制作」を手掛けている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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