【千原弁護士の法律Q&A】▼407▲ 点検商法問題、有効な対策は?(2024年6月13日号)

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<質問>

 当社はリフォーム訪販会社です。太陽光発電、塗装なども扱っていますが、メインは屋根瓦の修理です。先日、千原先生の解説記事にて、点検商法が問題になっていて、「近所の工事であいさつに来た」「屋根瓦がずれている」などのトークについてリスクがあることを知りました。そこで、質問があります。(1)実際に近所で工事をしていてもダメなのでしょうか(2)契約に当たって、屋根の現状を確認せざるを得ません。どのような手順で行えば問題がないでしょうか(3)屋根の無料診断のチラシの利用はいかがでしょうか─その他、有効な対策を教えてください。(リフォーム訪販会社社長)

<回答> 事前告知義務をきちんと果たすこと



 ご質問の件は、国民生活センターが2023年10月11日に「点検商法」について注意喚起をした件ですね。この連載でも取り上げました。国センの注意喚起では、「屋根瓦がずれているのが見えた」「ずれた瓦の写真を見せられた」「近所で工事をしているとあいさつされたが嘘だった」「ドローンで撮影をしたという写真を見せられた」といった事例を問題視していました。

 まず、

(続きは、「日本流通産業新聞」6月13日号で)

<プロフィール>
 1961年東京生まれ。85年司法試験合格。86年早稲田大学法学部卒業。88年に弁護士登録して、さくら共同法律事務所に入所し、94年より経営弁護士。第二東京弁護士会所属。現在、約170社(うちネットワークビジネス企業約90社)の企業・団体の顧問弁護士を務める。会社法などの一般的な法分野に加え、特定商取引法・割賦販売法・景品等表示法・知的財産法を専門分野とし、業界団体である全国直販流通協会の顧問を務める。著書に「Q&A連鎖販売取引の法律実務」(中央経済社)などがある。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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