【ニュースの深層】□□147 <政府 大麻取締法などの改正案が閣議決定> CBD価格急落の可能性も(2023年11月02日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 政府は10月24日、大麻取締法などの改正案を閣議決定した。法案通り成立・施行されれば、政令で定める含量よりも少ないTHC含量の大麻製品は、麻薬に対する規制から除外されることになる。具体的な数値基準は「まだ決まっていない」(厚生労働省・監視指導・麻薬対策課)としている。大麻の葉・花穂など由来のCBD製品についてはこれまで、THC含量にかかわらず、流通ができなかった。THCの含有量に明確な基準が設けられれば、海外では一般的な、葉・花穂由来のCBDも市場に登場する可能性がある。こうした市場変化を見据え、外資系企業を中心に、CBD市場への参入も増えてきている。茎種由来よりもCBD含量が豊富な葉・花穂由来のCBDが市場に登場すると、原料価格の大幅下落により、販売価格が従来の半額や10分の1になるのではといった声も出てきているようだ。

■価格10分の1も

 大麻取締法などの改正案では、大麻草を原料にした医薬品の国内使用を認め、医薬品などの原料を採取する目的での栽培も認めるとしている。「麻薬及び向精神薬取締法」では新たに、大麻の「使用」が禁止されることになる。
 今回の法改正は、CBD関連の製品の流通にどのような影響を与えるのだろうか。
 この点について、(一社)麻産業創造開発機構(HIDO、事務局三重県、新田均理事長)の亀石克美事務局長は、「CBDについての具体的な話はまだ出ていない。今後の市場としては、『価格の下落』『成分分析会社の増加』『エビデンスの充実』が考えられる」と話す。
 医薬品の国内使用について亀石氏は、

(続きは、「日本流通産業新聞」11月02日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ニュースの深層 連載記事
List

Page Topへ