【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】 第34回 年末に多い”拭き取る””落とす”系掃除用品(2023年10月19日号)

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、「掃除用品・掃除家電」のカテゴリーに注目。「大掃除の季節に放送分数が増える商品」には、共通点があることが分かってきた。

■年末商戦の掃除

 掃除機や掃除用洗剤は、インフォマーシャルでよく見かけるような印象を受けていないだろうか。そこで、「掃除用品・掃除家電」の傾向について調べてみた。
 まず、インフォマーシャルの15のカテゴリー(インフォマーシャル調査会社ハニーマスタードが商品を独自に分類)の中での放送分数順位を見ると、「掃除用品・掃除家電」は7~10位あたりであることが多く、上位のカテゴリーにはまったく入らないことが分かった。ちなみに、圧倒的に放送分数が多いのは「健康食品」、次いで「コスメ」だ。2023年第2クォーター(4~6月)の放送分数を見ると、「健康食品」は27万3998分、「コスメ」は8万7097分。「掃除用品・掃除家電」が3万4067分で、上位と大きな差があることが分かる。
 ここ約10年の「掃除用品・掃除家電」だけの放送分数を見ると、減少傾向になっている。13年が19万810分、17年が12万8267分、22年が11万9557分となっている。昨年と10年前を比較すると約40%も放送分数が減少している。


■目立つスチーム系

(続きは、「日本流通産業新聞」10月19日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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