【ヒットの予感】 低アルコール発泡ワイン <「AWANOHI PEARBRUT」> 市場にない辛口で爽やかな味が支持(2023年9月21日号)

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低アルコールスパークリングワイン

低アルコールスパークリングワイン

 低アルコール飲料事業を展開するSEAM(シーム、本社神奈川県、石根友理恵代表)が9月14日に発売した低アルコールスパークリングワイン「PEARBRUT(ペアブリュット)」は、人気商品になる可能性を秘めている。一般的な低アルコールスパークリングワインにはない、辛口で爽やかな味が顧客から支持を集めそうだ。
 「PEARBRUT」は、低アルコールスパークリングワインブランド「AWANOHI(アワノヒ)」の第1弾商品。多くの低アルコールスパークリングワインは、甘く、ジュースのような味が多い。だが、「AWANOHI」は製造方法にこだわり、甘くない食事に適した商品を展開している。
 一般的な低アルコールスパークリングワインは、「脱アルコール製法」という完成したワインからアルコールを抜いて製造する。ワインはブドウなどの果物を原料とし、皮や果汁、種などを一緒に発酵する。そこからアルコールだけ抜くと、どうしても低アルコールスパークリングワインは甘くなってしまうという。
 「『PEARBRUT』は一般的なアルコールを含んだワインに、洋梨の果汁などを足して開発した。ベースのワインの分量と、洋梨の果汁などを調整することで、甘くならず、辛口で食事に合う低アルコールスパークリングワインを開発した」(石根代表)と説明する。
 スパークリングワインは結婚式での乾杯の挨拶のときや、イタリア料理などを食べるときに飲むことが多い。しかし、アルコールの含有量は12%と高く、最後まで飲むことができない人もいる。低アルコールでも甘すぎて食事に合わないと考える人もいる。その問題を「PEARBRUT」では解決することができる。
 「実際に低アルコールカクテルブランド『koyoi(コヨイ)』を運営していく中で、顧客から『食事に合わせて飲める低アルコールドリンクが欲しい』『低アルコールやノンアルコールの酒は甘いものばかり』という声が寄せられていた。以前から食事に合う低アルコールスパークリングワインの需要の高さを感じていた」(同)と説明する。
 インフルエンサーマーケティングを駆使し、食事に合う低アルコール飲料だということを伝え、ECサイトへの送客を図る。このほか、料理に合うことから、飲食店とペアリングメニューを開発し、オフラインでも積極的に展開していく計画だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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