健康・美容機器の開発・販売を行うMTGは、睡眠とテクノロジーを掛け合わせたマットレス「NEWPEACE Light(ニューピースライト)」を展開している。マットレスの各部が空気で膨らみ、横になった人の肩や腰、足を持ち上げる仕組みになっている。入眠前のストレッチをサポートするのだという。筆者がこの商品を購入したのは2020年のことだった。以来3年ほど使用している。パソコン仕事で凝り固まった腰を、マットレスに寝ているだけで伸ばしてくれる。痛いがとても気持ちいいというのが実感だ。ただ、毎日使うのが煩わしくなるタイミングもある。長く使い続けるためには、それなりのモチベーションが必要となりそうだ。
■3コースから選ぶ
「ニューピースライト」は、厚さ28ミリメートルのマットレス。電源につないでスイッチを入れると、ポンプから送られる空気が、マットレス内の3カ所を膨らませる。入眠前の軽いストレッチをサポートする健康機器といえる。
ストレッチのメニューは、「全身ストレッチコース」「美骨盤コース」「無重力モーションコース」の3種類から選べる。選択すると、8~16分間、腰の部分が膨らんだり、肩の部分が膨らんだりする。
マットレスの右肩と左腰に当たる部分が膨らんで、体をひねってくれる動作もある。複雑な膨らみ方をして、肩から腰にかけての背中を、縦に伸ばしてくれる動作も設定されている。
ふくらみの強弱は、強・中・弱の3パターンから選ぶことができる。
筆者の場合、パソコンで原稿を書くことが多い。そのため、腰の周辺の凝りを意識することが多い。そのため、仰向けで横になるだけで腰周辺のストレッチをしてくれる「美骨盤コース」の「強」を選ぶことが多い。
■早く寝たいと煩わしい
筆者は、購入してから半年間、ほとんど毎日使用していた。腰や肩を軽く伸ばす程度の運動だが、使っている間はとても気持ちがいい。「美骨盤コース」の「強」は13分間だが、使っている間に眠ってしまうこともあった。
専用のリモコンがあるため、寝たままスイッチを入れることもできる。
購入費用の手頃さも同商品の魅力だ。「スリーピースライト」はシングルサイズで税込5万7200円だが、分割プランでの購入も可能。分割プラン「MTGライフプラン」を使ってECで申し込むと、初月4100円を支払えば、2回目以降は毎月900円を支払うだけでよい。支払回数は60回となっている。
一方で、筆者は使っているうちに、「長く使うには、一定のモチベーションが必要だな」とも感じるようになった。
使用を開始してから半年たったある時、飲酒してすぐに寝るタイミングがあった。その際、習慣化していた同商品を使わずに眠ってしまった。
それ以降、なんとなく使うのが煩わしくなり、使用する頻度が徐々に減っていってしまったのだ。
使用するのが煩わしくなった原因の一端は、配線の問題にある。「スリーピースライト」では、マットレスとエアポンプをつなぐコードが、マットレスの足元に当たる部分から伸びている。筆者はベッドで使用しているため、ベッドに横になったまま、専用のリモコンを操作しようとすると、リモコンのある手元と、エアポンプのある足元の位置にどうしても段差ができてしまう。陰となってしまうため、一旦ベッドから起き上がらないと、リモコンの操作ができないのだ。
マットレスの動作が始まってしまうと、途中で起き上がらない限り中止できないという煩わしさもあった。特に、飲酒して寝ようとしている時は、終了前に眠くなってしまう。眠いのに腰や肩を起こされてしまうのは、ストレスだと感じてしまっていた。
■医療機器のパジャマも発売
MTGでは5月、ニューピースシリーズの新商品として、整形外科医が監修したまくらを発売。6月には、一般医療機器のパジャマも発売した。パジャマは、遠赤外線効果で血行を促進する設計となっているという。試してみるか、検討中だ。
【体験レポート】<NEWPEACE Light> 長く使うモチベーションが鍵
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。