【ヒットの予感】 トイレで猫の健康管理を〈猫用スマートトイレ「トレッタ」〉/顔認識カメラで多頭飼いにも対応(2023年5月11日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
猫の体重やトイレの頻度をもとに健康管理ができるトレッタキャッツの「スマートトイレ」

猫の体重やトイレの頻度をもとに健康管理ができるトレッタキャッツの「スマートトイレ」

 トレッタキャッツ(本社神奈川県、堀宏治社長)が販売する「Toletta(トレッタ)」は、猫の体重やトイレの頻度をもとに健康管理ができる「スマートトイレ」だ。AIが健康管理を行っており、異常があった際にはアラートが出る仕組みになっている。非常に高い精度で、猫の病気が早期発見できることから、需要が拡大しているという。
 「猫は泌尿器の病気になりやすい。そこで、尿の量や頻度などを管理できるトイレを作れば需要があるのではと考えた」(堀社長)と話す。試行錯誤の末、18年に商品を発売したという。「当初の機能は、体重や、トイレの頻度が表示されるだけだった。それでは今の状態が良いのか悪いのかが分からない。そこでAIによる診断機能を追加した」(同)と言う。
 問題が起きた際のアラートの精度は非常に高く、アラートが出て病院に行った猫の内、約95%が実際に病気だったという。
 同商品のもう一つの特徴は、特許取得のAIによる画像認識機能を備えていることだという。「国内の猫の平均飼育頭数は1.7頭と言われており、多頭飼いが多い。これまでも健康管理ができるトイレはあったが、多頭飼いだとどの猫に問題があるのか分からないという課題があった」(同)と話す。
 初期費用は税込6980円。アプリの利用料などとして、月額同1480円が別途かかる。「トイレは必需品。同時に健康管理ができることもあり、継続率は98%と非常に高い。ペットの病気を早期発見できることもあり、今後も需要は拡大していくだろう」(同)と話す。
 「当社の役目は、ITを活用し、いかに猫ちゃんを健康にできるかだと考えている。今後はトイレだけでなく、総合的なヘルスケアに寄与していけたらと思う」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ヒットの予感 連載記事
List

Page Topへ